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特別セッション/災害と小児医療と私たち

  • 9月10日(日)13:50~16:10 メインホール G3+G4 1階
  • 同時中継をするサテライト会場も用意してあります。
    さだまさしさんのミニコンサート(無料)は、15時頃からはじまる予定です。
    講演 トーク ミニコンサート
    13:50頃~   15:00頃~
      特別ゲストのさだまさしさんをご紹介する特設ページにリンク
  メインホール入場の整理券をお持ちの方は、9月10日(日)14:30までにご入場ください
引替券をお持ちの方は、1F・G5会場(整理券引換所)で、13:30までに整理券と引き換えてご準備ください(引替券では入場できません)

日常の外来小児科診療をしていると、自分たちはあまりに小さな存在で、災害のときに私たちは何ができるのかと思ってしまうことが あります。今回は実際の小児科医師の経験談や、災害時に備えた小児医療と行政などとの連携の準備などについても語っていただきま す。
また、ゲストにシンガーソングライターで小説家のさだまさしさんをお迎えします。 さだまさしさんはコンサート活動だけでなく、風に立つライオン基金を設立し、災害で苦しむ人を支援する活動にも力を注いでいます。 年次集会の最後を飾る、皆さまの思い出に残る企画にしたいと思いますので、ぜひご来場ください。

講演1/開業医の災害ボランティアについて

  • 松田 幸久(まつだこどもクリニック)
私の被災地へのボランティアは、私の郷里の島原が普賢岳災害で被害を受けた時、全国の人たちからたくさんの支援をしてもらったことがきっかけだった。阪神大震災の時は、神戸の診療所に参加した。新潟の中越地震の時は必要な物品を聞いて送った。その後、東北大震災の時は、小児科医の仲間と岩手の大船渡、宮古市、陸前高田市を回った。子どもたちは、避難所の中でおとなしくしていたが、我々大人たちがシャボン玉、折り紙、風船などを持っていくと、顔が綻んできた。子どもたちの心のサポートや、保護者の悩みなどに答える形で活動した。音楽や、絵本の読み聞かせや、相談時間を設けて、母親の不安な気持ちによりそう活動をした。開業医が被災した現地に行って活動には、時間的に厳しいが、被災地に行かなくてもできることがある。被災地の人と連絡を取り、子どもたちに必要なもの、不足しているものを集めて送ることである。また、私の地元では、台風、土砂崩れ、大雨による河の氾濫などの危険性がつきまとう。みんなが災害に巻き込まれないためにも、日頃からの備えと、地域の人たちとの日頃からの付き合いや、行政との関わりも重要だと思う。また、地域の高校生バランティア団体などの若い力を取り込んでいくのも、今後の災害支援の一つに考えたい。

講演2/災害と小児科医~どんな時でも 私たちは 弱い人を守る~

  • 寺澤 大祐(岐阜県総合医療センター 新生児内科、公益財団法人 風に立つライオン基金 風の団 専門団、災害時小児周産期リエゾン)
日本の災害医療における支援体制は、阪神大震災を契機に大きく進んだ。阪神大震災の教訓をもとに作られた全国組織が DMAT だ。その後も台風、酷暑、豪雪など多くの災害を乗り越えながら被災者を守るための取り組みが進められてきた。
東日本大震災の後に大きく進んだものが、災害弱者である子供、障害児者、妊産婦への支援をするための専門組織「災害時小児周産期リエゾン」である。これは災害時に被災地の災害医療対策本部にリエゾンの資格を有する小児科医らが常駐し、医療機関支援、患者受け入れ・移送支援、保健支援など子供の総合医の視点から、DMAT や災害医療コーディネーターと協力して調整業務を行うものである。
いつの時代も子供は弱い存在である。
災害ではその弱い存在がさらに浮き彫りになる。そんな時こそ私たち小児科医は、その専門領域の如何に問わず、子供の代弁者でありたいと思う。
今回の講演ではリエゾンの歴史と役割を概説しつつ、自らも被災者となったときの小児科医としての役割について、会場の先生方と共に考えたい。

特別ゲスト紹介/さだまさしさん

講演2に続いて、さだまさしさんと、災害医療や小児医療をテーマにトーク、その後、コンサートへとうつっていきます。
  特別ゲストのさだまさしさんをご紹介する特設ページにリンク